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2022/10/13

東京都美術館 企画展「フィン・ユールとデンマークの椅子」に照明協力

東京都美術館において2022年7月23日~10月9日に開催された「フィン・ユールとデンマークの椅子」が盛況のうちに終了しました。レ・クリントは、《デンマーク家具の歴史》と《デンマークデザイン体験》のコーナーにて展示の協力をさせていただきました。

※会期は終了しております。

デザイン大国であるデンマークでは、“モダンデザインの黄金期”と言われる1940年代から60年代にかけて、歴史に残る多くの名作家具が生み出されました。本展では、デンマーク家具の歴史と変遷をたどり、フィン・ユールがデザインした椅子の魅力や彼のデザインした住居や店舗、オフィスのインテリアデザインまで、貴重な作品と幅広い仕事が紹介されました。

また、フィン・ユールと同じ時代に活躍していた、「デンマーク近代家具デザインの父」と称されるコーア・クリントにも焦点を当て、家具や照明が展示されました。コーア・クリントは王立芸術アカデミー家具科を創設後、教授も務め、アルネ・ヤコブセンやハンス・J・ウェグナーにも大きな影響を与えた人物としても知られています。日本ではなかなかお目にかかれない数々の椅子と、現在もレ・クリントの人気シリーズであり続けている《ランタン》(Model 101)の展示では、当時のデンマークの情景がよみがえったようでした。

今回展示していただいた照明は、ランタン、ブーケ、ラメラ、モデル351、モデル368。昔ながらの伝統のシリーズから、モダンなデザインまでをご覧いただきました。様々な北欧照明やレ・クリントの柔らかなあかりの下、美しい椅子に座り、良いデザインや心地よい照明やインテリアについて、思いを巡らせる機会となったことでしょう。